注意！プッシュ通知サービスを料金だけで選んではいけない理由

プッシュ通知サービスは、ブラウザを通してユーザーに通知を提供できるサービスです。ユーザーとリアルタイムコミュニケーションできるので、つながりを強化できるメリットがあります。サービス導入のハードルが低く、手続きが簡単で、料金もリーズナブルな傾向です。今回は導入検討時に、注目すべきポイントはどこかを解説します。

プッシュ通知サービスの料金体系

プッシュ通知サービスは、クラウドサービスの代表的な機能のひとつで、スマートフォンやパソコンで、サイトにアクセスしたユーザーに対して、Webブラウザから通知を送信するサービスです。これまではアプリのみの機能だったプッシュ通知サービスが、Webでも導入できるようになり、サイト運営者の注目を集めています。

一般的なプッシュ通知サービスの導入は、通知の配信数やデータ解析機能などによって月額料金が変わります。他にも定額制で通知を送り放題できる料金体系のサービスもあります。無料プランを提供する企業も少なくなく、Webプッシュ機能サービスの使い心地や効果を実感しながら検討できるのが特徴です。1か月に送信するプッシュ通知サービスが少ないようであれば従量制、多いようであれば定額制プランを選択することで、利用料金を抑えられます。

プッシュ通知サービスの選択時のポイント

プッシュ通知サービスを導入する際には、まず「どのようなコンテンツを扱っているか」「メインターゲット層はどこか？」という自社の方向性と、プッシュ通知サービス導入で実現を目指すゴールを明確にすることが大切です。

たとえば既存の年配ユーザーとのエンゲージメント強化を目的とする場合と、新規の若手ユーザー獲得を目的にする場合ではアプローチの方法が異なります。ゴールがはっきりすれば、通知サービスに求める役どころも明らかになります。

デザインや機能、通知のタイミングなど実装したいWebプッシュ通知のイメージが鮮明になったら、いよいよサービスの選択です。最初に大切なのは、対応ブラウザとデバイスの確認です。選択したサービスが主要ブラウザ（Chrome、Edge、Firefox、Safariなど）や、デバイス（PC、モバイル）、OSに対応していることを確認しましょう。スマートフォン向けのサイトであれば、iOSとAndroidに対応していることもチェックしておきましょう。

Webプッシュ通知にはテキスト、画像、ボタン、サウンドなど様々な種類があります。自社サイトに導入したいプッシュ通知サービスのコンテンツ表現が、可能かどうかを確認することが大切です。

たとえばプッシュ通知サービスの魅力の一つに成果を測定できるアナリティクス機能があります。「配信スケジュールごとのレスポンス率の分析データを活用し、今後の展開の指針とする」など明確な目的がある場合は、目当てのデータを取得できるサービスを選択することが必要不可欠です。

さらにサービスの料金体系や、提供される機能に対する料金オプションを理解し、自社の予算内に収まるかどうかの確認も必要です。隠れた費用や追加料金などで予算オーバーにならないよう注意しましょう。

なかには格安な料金でプッシュ通知サービスを提供する企業もありますが、実際にサービスを運用する担当者等の人的コストも含めて検討すことが大事です。例えば、管理サイトの操作性は直感的かつ親切な設計か、予約配信や定期配信などの自動送信機能を備えているか、といった学習や運用の人的コストの効率化を促す機能の有無も確認しましょう。また、誤送信などの問題を未然に防ぎ、問題発生への対応コストを削減するような機能があればさらに安心です。料金は格安だが、担当スタッフの人件費がかさんでしまっては本末転倒です。このように、一概にサービスの料金だけで選ぶことはおすすめできません。

他にもユーザーデータのセキュリティが確保され、プライバシー規制に準拠していること、安全性が保たれていることも重要です。これらのポイントに着目して選択することで、プッシュ通知サービス導入が成功しやすくなるでしょう。

プッシュ通知サービスの料金プランと無料プランの比較

プッシュ通知サービスには、無料プランが用意されていることも少なくありません。もちろん無料プランには「期間」や「1か月に送信できるプッシュ通知サービスの上限数」や「利用可能な機能」といった制限が設けられています。無料プランはWebプッシュ通知の使い勝手を試し、自社サイトに適しているかどうかを判断するために有効です。上手に活用することで、コストと時間を抑えて自社サイトをスムーズにグレードアップできるでしょう。

Webプッシュ通知機能の導入により、当初計画したビジネスゴールが到達できるかどうかを無料プランで確認し、困難であると判断すれば他のサービスに切り替え、到達可能であれば有料プランに切り替えて、本格的に導入を進めるという使い方がおすすめです。

まとめ

プッシュ通知サービスの選び方について解説しました。Webブラウザから通知を送信するサービスです。一般的なプッシュ通知サービスは、通知の配信数やデータ解析機能などによって月額料金が変わります。プッシュ通知サービス導入時は、通知機能を活用して何を達成するか目的を明確にし、目的の達成につながるサービスを選びましょう。

サポート体制、セキュリティ面の安全性についても確認が必要です。料金が格安だという理由だけでサービス選びをすると、使い勝手が悪かったり、必要な機能が搭載されていなかったりと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあるので、おすすめしません。